1: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:07:12 ID:g6Wb
むかしむかしの海のなか

拓也と呼ばれる変わったアワビがいました

拓也は容姿が醜く、人間たちも漁獲をためらうほどでした

仲間のアワビたちも拓也のことを「くさい子。」「キモくて嫌い」などと言って拓也を避けてました

2: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:07:52 ID:g6Wb
数々の暴言に対し拓也は怒りを爆発させそうになることが幾度もありました

しかし拓也は「雲湖朕鎮」の言葉を胸に秘め、数々の暴言に怒ることなく我慢していました

いつかこのアワビたちを見返してやる

そう、拓也はいつも思うのでした

3: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:08:30 ID:g6Wb
ある日、拓也は唯一自分を気に入ってくれているエールという名の仲間から面白いことを耳にします

それによると人間のなかには自分たちを捕まえて食べる漁師以外にも面白い職業の者がいるというのです

次第に拓也は人間にあこがれるようになりました

エールは人間の世界に詳しく、拓也の世界を広げてくれる存在でした

4: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:09:05 ID:g6Wb
この海の底はエールを除いて自分を嫌う者たちばかり

かと言って漁師たちも自分を捕まえることなく無視される毎日

拓也のいるこの世界は拓也に過ごしにくい現実を与えているのです

「サーフ系ボディビルダーになって愛されたい」
「フィスト貫通で悶え狂うビルダーになりたい」
「人間になりたい」
「合ドラキメて雄膣から精液垂れ流してガタイが犯されまくる変態ビルダーになりたい」

拓也は毎日のように人間になりたいと思うのでした

5: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:09:32 ID:KZeA
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6: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:09:40 ID:g6Wb
ある夜

拓也が寝ていると目の前に光が降りてきました

驚く拓也をよそに光は話しだします

「哀れなアワビ。願いを一つだけ叶えてあげましょう」

拓也はクスリを貰うか迷いましたが願いました

「人間に どうか俺を人間にしてください」

7: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:10:20 ID:g6Wb
光は答えます

「ならば明日、岸辺に近づきなさい。そこに漫画家が取材に来ているでしょう。その尻に飛び込むのです。そしたらお前は人間になれます。」

拓也は困惑しながらも光は話を続けます

「ただ、人間になったお前はもうこの世界に戻れることはありません。それだけは覚悟をしておきなさい。」

そう、言い残して光は消えました

9: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:11:04 ID:g6Wb
翌朝拓也は昨晩の出来事が頭から離れず、思い切って言われた岸辺に近づくのでした

すると本当に漫画家が海に取材に来ています

拓也は早速尻に入るべく動きます

しかし直前になって光が最後に残した言葉を思い出します

「人間になれば元の世界には戻れない」

10: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:11:53 ID:g6Wb
ただ、振り返ってみるとこの世界の思い出は辛いものばかり

拓也を止めるものは何もありませんでした

すると丁度漫下着をずらした漫画家が足を滑らせて尻もちをつき、拓也を飲み込みます

「あーっ!おぅううっす!おーっ!うーっす!」

拓也は汚い叫びをあげます

11: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:12:45 ID:g6Wb
気が付くとなんということでしょう

拓也の意識はその漫画家を乗っ取っていました

ついに人間になれたのです

拓也は喜びを爆発させます

「人間になれたぜ!」

13: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:13:17 ID:g6Wb
拓也は早速GYM-Kの俊と名乗り、人間の生活を謳歌します

ネットでも自分の評判はうなぎのぼり

上半身も乳首も大きくなり拓也は絶叫セックスマシーンになることができたのでした

14: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:13:54 ID:g6Wb
ある夜

拓也は衝撃を受けます

なんと自分のお尻の穴がアワビのようになっていたのです

感想は悲惨なものでした

「きっしょ。もう貼るな。そして死ね。」

15: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:14:33 ID:v9il
くさい子。

16: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:14:44 ID:g6Wb
拓也はなんとか評判を取り返そうと必死におもしろファックに励みます

しかし、評判は悪くなるばかり

どんなにニューハーフに掘られようと

金色の肌になっても

レモネードも弁当も発売しても

拓也は幸せになれませんでした

ガンガンガクガク掘られ、客からの要求をすべて受け入れる姿から

「筋肉マンコ奴隷」と呼ばれるようになったのです

17: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:15:37 ID:g6Wb
拓也は疲れていきました

毎日のように「上比下貧」「大昔に生息していた北○原○」などと周囲から暴言を吐かれています

どんなにサービスしても拓也のおやつカルパスは気持ちよくなりません

そしていつしか拓也はかつて自分を虐げてきたあの海に帰りたいと願うようになります

人間の世界は大変だ

ウリで生きていくことは大変だ

まわりのアワビたちもまた悪口を言ってくるだろうけど、海の底は静かで自分を晒してくるようなネット掲示板も存在しません

アワビにまた戻って自分の殻にずっと閉じこもってしまいたい

幸せも悲しみももういらない

ずっと海の底でただ黙って静かに暮らしたい…

絶望した拓也はついにかつての海に帰ることを決意したのでした

18: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:16:31 ID:g6Wb
しかし海に着くとかつて自分をアワビから人間にしてくれた謎の光の言葉を思い出します

「ただ、人間になったお前はもうこの世界に戻れることはありません。それだけは覚悟をしておきなさい。」

でも、逃げたいぜ…

もう、どうでもいいかな…

すべてを投げだしたいと願った拓也は海中に向かって歩き出しました

レオのことやにぎり寿司盛り合わせ(淫夢)のことを思い出しながら歩いていきます。

乳首まで海水に没しようとしたそのとき

19: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:17:09 ID:g6Wb
突然あのターミネーターが拓也を強引に海から引き上げてきたのでした

拓也はおどろき、困惑します

シュワちゃんは言いました

「日本のビルダーは弱いな!俺を見ろ!絶対にあきらめないぞ!」

その言葉は拓也にとってとてもとても力強いものでした

そう、ターミネーターは絶対に死なない

20: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:17:32 ID:g6Wb
そう言い残しターミネーターは立ち去ります

「チキショー助けられたぜ!」

あのターミネーターは多くは語りませんでしたが、拓也を奮い立たせました

21: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:18:14 ID:g6Wb
タクヤは再びかつての生活に戻ります

いっしょうけんめいウリをこなしました

どんなにつらくても

雨にも負けず

風にも負けず

ひたすら狂いました

23: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:18:59 ID:g6Wb
どんなに悪い評判を書かれても「雲湖朕鎮」の言葉を

そして助けてくれたシュワちゃんの強さを思い出し、拓也はとにかくひたすらに悶え狂います

そしてがんばった拓也は認められ

悶絶少年専属調教師になったのでした

今では日本で拓也を知らない者はいないほどです

24: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:19:35 ID:g6Wb
月日が経ったある日

拓也はタクヤのアワビを晒しながらかつての故郷の海を見つめていました

後ろから、風評被害に苦しむ田所がやってきます

田所は問いかけます

「辛くてどうしようもないとき、拓也さんはどんなことを思いましたか」



拓也はただ一言、答えます

「海へ行きたかったな」

~おしまい~

25: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:19:38 ID:Cf3z
顔がね...

26: 名無しさん@おーぷん 21/05/13(木)10:20:54 ID:v9il
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